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読書日記
吉田 修一: 日曜日たち (講談社文庫)
5つのストーリーがバラバラのようで、幼い兄弟を登場させることで繋げている。物語の構成や文章はうまいとは思うのだけれど、読後感はなんとなくもやもやが残る。 (★★★)池谷 裕二: 海馬―脳は疲れない (新潮文庫)
東大薬学部助手の池谷氏と糸井重里氏の対談。できないかもしれないと思うストッパーを外すと成長できるとか、頑固が頭を悪くする、など耳が痛い。やる気はやらないと出ない、経験メモリーの蓄積で脳を成長させることができるというのが面白かった。もっと脳に刺激を与えなければ! と思った。 (★★★★)ドナルド・キーン: 渡辺崋山
芸術家としての渡辺崋山を知るためには面白い本だ。直筆の絵もたくさん載っている。しかし、初めて偉人としての崋山を知るためにはちょっと不向きかと思う。 崋山が江戸が好きで、田原が嫌いだったとは知らなかった。田原市では有名人なんだけど(^_^;)。 (★★★)桜庭 一樹: 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)
読み始めた時は少女小説だと思ったが、内容はかなりシリアスだ。 悲惨な事件がいかに多いことかと、作者の怒りや嘆きが聞こえてくるようだ。 (★★★★)ジャン=ドミニック ボービー: 潜水服は蝶の夢を見る
映画化されているので、内容はご存知の方も多いと思う。 この本はとても美しい。もしかしたら、作者がロックトイン症候群になったのも、この本を生み出す使命だったのかもしれないとすら思う。 作者はフランスでこの本が出版された二日後に亡くなっている。お疲れ様、そして最高の本をありがとう、と作者に言いたい。 (★★★★★)- 曽野 綾子: テニス・コート (角川文庫 (6278))
この本を読むのは、一体何度目になるのだろうか。すごく気になる小説だ。文庫本になったのが、昭和61年なので、古い本だ。 現在テニスクラブの会長をしている宇佐美は、戦争中南方の島で、不思議な麻薬をもらう。テニスクラブに出入りしていて、親しくなった3人にその麻薬を分ける。 主婦、修道士、自転車屋、彼らはそれぞれに悩みを抱えていて、麻薬の効用を、次の満月の夜に報告する約束をする…、という内容。 特に自転車屋の今後が、小説が終わっても気になる。 『無残は普遍的に、あそこにもここにもごろごろしている』宇佐美の心中の言葉だが、この小説をあらわしている。 『「私は、源氏のどの部分を読んでも、《いい気なもんだ》って気がするだけです』という宇佐美のセリフがあるが、それは著者の感想なんだろうか、とちょっとそっちも気になる(^_^;)。 (★★★★★) メアリー・バフェット: バフェットの教訓―史上最強の投資家 逆風の時でもお金を増やす125の知恵
バフェット氏を師と仰ぐ弟子の二人が、バフェット氏の警句を集め、それに解説をつけた本。”カトリック教徒の結婚のように投資をしないさい”とか”愚か者でも経営できるビジネスに投資しなさい”なんていう警句があって面白い。人生訓のようなものも多々ある。ただ解説がだぶっているところもあるので、そこがちょっと減点かな。 バフェット氏のような億万長者がハンバーガーとかコーラ、フレンチフライが好きというのも、ちょっと嬉しい。 (★★★)芝崎 みゆき: 古代エジプトうんちく図鑑
旅行記も面白いけど、神話や歴史、考古学者の話など、初めて知ることばかりだった。 300ページにびっしりと情報が詰め込まれているが、ほぼイラストなので、読みやすい。 ツタンカーメンの厨子の絵の一部(こっちを向いている人の絵)は、私もエジプト考古学博物館で見ました! エジプトへ行く前に読んでいけばよかったなー。 (★★★★)k.m.p.: エジプトがすきだから。 (角川文庫)
女二人のエジプト百日間旅行。宿も移動も日程も、何もかも自分たちで手配する旅。 安宿で朝起きたらベッドが壊れていたとか、砂漠で野宿など、すごい話満載。 ぼったくりやいろいろあるけど、エジプトが大好き!という気持ちはすごく伝わってくる。 ただ文庫なのですごく字が小さくて読みづらい箇所も。 私もエジプトにもう一度行きたくなった。シナイ山にも登ってみたいな。 (★★★★)三浦 しをん: 仏果を得ず
文楽に情熱の全てを賭ける主人公、健太夫の物語。 ストイックに芸に精進するけど、時には恋をしておろおろもする。 文楽は全くわからない私だがすごく楽しめたし、すがすがしい気分になった。 著者は本当に文楽が好きなんだろうな、熱い思いが伝わってくる。 (★★★★★)










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